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絵画の中の蛙*美術ニュースのプチネタ編

2016/03/29

絵画の中の蛙*美術ニュースのプチネタ編

『ヒエロニムス・ボスの「聖アントニウスの誘惑」が本人作であるとの結論に達した。』というニュース。ご存知でしたか?少し前のことになりますが、2月1日に専門家によって声明が発表されたと記事は書いています。

そしてボスの作品である証明として その特徴の不思議な生き物、例えば岸に上がろうとしている「カエル」などが描かれている、としています。

ニュース画面にはバッチリ黒々とした確かに「不思議な」カエルの絵が載っているのですが、画像を拝借する訳にもいかないので、ご興味のある方は検索してみてください。

代わりと言ってはなんですが、私が小学生の頃、なぜか親に買い与えられこの世界に没入(?)していってしまった美術図鑑の「快楽の園」をご紹介します。

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子供には衝撃が大き過ぎ、他の北方ルネサンス絵画と共にガッツリと心の深層に(傷とも言えるかもしれない)痕を残したのでありました。。。(^^);

ヒエロニムス・ボスは1500年頃のオランダの画家。戦慄と謎に満ちた表現は多くの人を魅了し続けています。ハードロック(プログレッシブロック)のレコードジャケットなどでも目にされているのではないでしょうか。幻想的で退廃的な美。一見して闇や影のように感じるものの正体は何なのでしょう。

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もっと大きくデフォルメされたカエルがいたような記憶があったので探してみたのでが、この図鑑にはポツッと小さなカエルしか見つけられませんでした。他の作品だったのかもしれません。
けれど限りなく個人的な「カエル脳」で分析するに、このち〜ちゃいカエルは重要な役目を担っているのです。そもそも両生類はこの絵画の持つ不可解さと、逆に説明的な「命の業」を表現するためにはなくてはならないもののはずです!ボスさんはきっとカエル好きだったに違いない!のです。。。

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(これは作品左の隅っこの極々一部分です。)


ま、意味のない妄想でした。こじつけのような。。。。。。
皆様は正しい絵画鑑賞をしてくださいね。

けれど妄想に終わらず絵画における蛙をもう少し調べてみたくなります。
何かプチネタを見つけたらまたご紹介しますので、どうかどうかお楽しみに。。。