再入荷情報 薩摩切子の盃 タンブラー 星屑アンバーと松笠緑

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再入荷情報 薩摩切子の盃 タンブラー 星屑アンバーと松笠緑

2020/02/22

骨太且つ繊細。反するような要素ですが、緻密でデリケートなカットの技術と素朴で分厚いガラスの趣が融合した切子、それが薩摩切子です。

 

薩摩切子 盃大 「たくみ切子ー星屑」アンバー

深い琥珀の輝きが悠久の時の重なりを思わせます。沈む様な濃いアンバーに独特な緑を重ねた他に類を見ない切子。
ほのかに光る淡雪の様な、あるいは蛍火の様な削りも独創的。静かな至福のひと時に誘われそうです。
通常「切子」は透明なガラスに一色の色ガラスを重ね表面をカットすることにより下の透明ガラスとのコントラストで紋様を浮き立たせます。こちらの「星屑」シリーズは透明なガラスの代わりに趣のあるアンバーのガラスを使いグリーンを重ねてカットしており、美しい琥珀の輝きが生まれています。

 

薩摩切子 タンブラー 「たくみ切子ーあられ」アンバー/ブルー

軽やかな透明感のあるブルーが美しいロックグラスです。
ゴールドの様なアンバーのグラデーションが高貴な趣も醸しています。

 

薩摩切子 盃 「剣而松笠紋」緑

重厚な輝き、エッジの際立つガラスの表情。美しい薩摩切子の盃。
蝶が羽ばたいている様にも見えるつるぎのデザインと細かな松笠紋、そして鮮やかなグリーンが印象的です。

 

[ 薩摩切子の歴史 ]
江戸時代中頃、長崎に伝わったカットグラスはまず大阪で作られ始め、やがて江戸に伝わって日本独自のカットガラス「江戸切子」として花開きました。
江戸時代末にその「江戸切子」の影響のもと、南蛮文化の栄えた薩摩で色ガラスを重ねて作った生地にカットを施した「薩摩切子」が生み出されたのです。
日本人独自の感性に裏打ちされた「薩摩切子」は世界的にも高い技術と美しさを誇りましたが、幕末の動乱の中工房も全て廃絶され、短命のうちに途絶えてしまいました。
滅びた「薩摩切子」は百数十年以上長らく忘れ去られていましたが、20世紀末、大阪において復元復刻され、その美しい姿が見事に蘇りました。

[ たくみ切子とは ]
絶滅した「薩摩切子」の大阪での復元に携わった一人 高橋太久美氏はその後も大阪で、その高い技術を駆使し「たくみ切子」として切子の新しい潮流を生み出し、また育み続けています。
独特のカット技法と「手磨き」にこだわった鋭いエッジと輝きが「たくみ切子」の真髄です。
「たくみ切子」とは「薩摩切子」の伝統を踏まえた上での創作性に富み、確かな技術に支えられた美しく独創的なカットガラスなのです。

専用桐箱でお届けします。

高橋太久美 氏
日本工芸会会員 日本ガラス工芸学会会員 新美工芸会副会長 切子ガラス工芸研究所たくみ工房主宰
「大阪府知事賞」「大阪市長賞」など受賞<>br
カットガラス クリスタル
53x40mm
作者 高橋太久美(たくみ工房)